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Downfall (Der Untergang)

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ロンドンは新緑の美しい季節になり、9時過ぎまで明るいので 学校の帰りに公園をのんびりお散歩したり、屋外で食事をしたら気持ちがよさそうですが とにかく寒くて、、、 晴れていても、突然土砂降りになったりします。 昨日も急に雨が降ってきたので、クラスメートと映画を観に行く事にしました。

イギリスでハリウッド映画を見てもね、、、ということで、(なぜか)ドイツ映画 Downfall (2004 製作)を観に行きました。 これは戦争映画ですが、ヒットラーの最後の秘書の手記とインタビューを元に作られた映画で、ヒットラーという独裁者が敗戦を目前にして 狂気と絶望と混乱の中で いかに孤独で臆病な一人の人間にすぎなかったか、ということをドイツ人の目を通して描きたかったのだと思います。 なんともやるせない、哀しい映画でした。(R指定)

見終わった後は、重~い気分になりましたが、一緒に行ったのがフランス人、イタリア人、ロシア人だったので、それぞれの国で第二次大戦に関して どのような歴史的教育がなされているのか いろいろな話が聞けて、とても興味深かったです。 なかでも、ユダヤ人の4倍ものロシア人がこの戦争で亡くなっていると聞いて、驚きました。
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今年は終戦60周年で、先日のVE Day (5月8日 イギリスでは戦勝記念日)には、ヨーロッパ各国で様々な催しがありました。 最近の中国や韓国での反日デモに関連して、こちらの新聞の社説に、日本は ドイツのように国民に過去の間違いを記憶し続ける責任があると教育してきた戦後処理を怠っている、とか原爆投下により戦争被害者意識が強い、などと書かれていました。

確かに 日本は戦後アメリカの影に隠れているだけで、ドイツのように 自国が反省意識を堅持しているというアピールを国際社会に対して行ってきていないように感じます。 

必ずしも、それだけではないと思いますが、もう過ぎたことだから関係ないと思ってしまっては 危険なのかもしれません。やった人は忘れても、やられた(と思っている)人は いつまでも覚えているのは、世界共通ですから。。。
by halfmoon81 | 2005-05-21 00:53 | 映画のこと