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Spring is in the air

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冬眠している間(?)に ロンドンはすっかり春の気配。。。
まだ風は冷たいのですが、日差しは日々春めいて夕方6時過ぎまで明るいので コンサートなど夜の外出が楽しい季節になってきました。

冬眠中 読んだ本の中で印象に残ったのは、梨木果歩さんの "春になったら苺を摘みに" です。 タイトルに惹かれて買ったのですが、梨木さんがイギリスの地方都市に滞在なさった時の素敵なエッセイです。感性の鋭い筆者の切れのいい文章は流石です。

勉強関係で読まなければならなかった リチャード ドーキンスの"The God Delusion "( 神は妄想である)。この本では宗教(主にキリスト教)に対しての疑問等が科学者らしい見地から書かれていますが、私は逆説的に神の存在を認めているのかもしれないと思いました。(詳細は長くなるので改めて。)

3月は日本人にとって旅立ちの季節でもありますね。 
今年は、私と同じ頃ロンドンにいらした方達が3~4年の駐在期間を経て帰国なさるケースが多く送別会が続きます。 今はメールもあるし日本でも会えるのですが、同じ時期に海外に来ていろいろと助けられながら、共通の時を過ごすことができて とても感謝しています。 
お引越しやお子さんの学校の事などいろいろと大変ですが、どうぞお疲れがでませんように。

Spring is in the air_a0015132_4242241.jpg先日、LSO St Luke's の五嶋みどりさんのリサイタルに行きました。 ここは、バービカンホールの近くの教会を改装したサロンのようなホールで こんなにこじんまりとしたところで彼女の演奏が聴けるなんてとてもラッキーでした。(同じ日に 葉加瀬太郎さんのロンドンデビューリサイタルもあったようです。)
 
真近でみる彼女が、実年齢よりもずっと年上に見えたのは、いろいろ大変な経験を乗り越えてきたからだろうな、と思いました。 私はリサイタルで彼女の最初の音を聞くと 毎回泣きそうになってしまいます。 慈しみ深いオーラのようなものが音と一緒に 会場にふわ~っと広がるような感じがするからです。 一流のバイオリニストを聴きに行くと、まず激しさ(情熱ともいえるのですが)を感じるのですが、彼女はそれを超えた優しさに溢れていると思います。

Spring is in the air_a0015132_5124330.jpgDVORAK: Four Romantic Pieces
SCHNITTKE: Sonata No 1
SHOSTAKOVICH: Preludes
BEETHOVEN: Sonata for Violin and Piano No 9 in A, Op 47 ('Kreutzer')
アンコール クライスラー Preludes

" I know from my own experience that the presence of the arts is indispensable to the well-being of any individual."  Midori