カテゴリ:映画のこと( 12 )

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10月も半ばになり、ロンドンでは 紅葉した葉が舞い落ちるようになりました。 
今月末でサマータイムが終わり、暗く長い冬がやってきます。 今年からブリッジ(トランプのゲーム)を始めたので、これで冬を楽しく過ごすことができるとよいのですが。

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先日、"Atonement" (贖罪)というイギリス映画を見ました。 1930年代、ある上流家庭で起きた出来事、それを証言した少女の曲解が原因で、彼女の姉とボーイフレンドは別れなければならず、つかの間再会しますが 戦争で悲劇的な結末を迎えます。 80歳の作家となったその時の少女が、自分の一言で二人の人生を変えてしまった、その深い後悔と償いの思いで書いた本を原作に作られた映画です。 イギリスのノスタルジーを感じる映画で、カントリーサイドの映像がとても美しく(戦争場面はちょっと、、、) 姉役のキーラ・ナイトレイが相変わらず素敵でした。 監督が"Pride and Prejudice" のジョー・ライトと聞いて納得しました。

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そして、もうすぐ公開の"Sleuth" (探偵)。 私の大好きなジュード・ロウとマイケル・ケイン主演(ほとんど二人芝居)のサスペンスなので とても楽しみです。 この映画は、1972年にローレンス・オリビエとマイケル・ケイン主演で製作された映画のリメーク版で、以前のマイケルの役をジュードが演じます。 

マイケルの役をジュードが演じたリメーク映画では、"アルフィー" (2004) がありますが、これは残念ながら期待はずれでした。設定をロンドンからNYに変えたのも失敗の一因だったといわれたので、今回は場所もロンドンのままです。監督はケネス・ブラナー、彼は俳優としても一流ですし、才能に恵まれた人です。彼の映画では、"Dead Again" (1991) がとても印象に残っています。

リメイク版でも使われましたが、1966年製作のアルフィーの主題歌はバート・バカラックが作った曲で、これを聞くたびにジ~ンとしてしまいます。 宮沢りえと木村拓哉のドラマでもこの曲が使われていました。

この秋でロンドンに住んで3年になりますが、Atonement も Sleuth も初めて聞いた単語ですし、映画のストーリはわかっても、会話は70%ぐらいしか理解できません。いつの日か、90%ぐらいは分かるようになれたらいいなぁ。。。

10月17日から London Film Festival が始まり、東京でも20日から東京国際映画祭が始まるので、映画ファンにとっては嬉しいですね。
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残暑 御見舞い申し上げます

8月も半ばを過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いています。
今年は バリ島経由で東京に帰りましたが、連日の猛暑にはビックリ&グッタリ!
バリ島は 乾季(6~9月)のため、湿気も少なく朝晩は涼しくて とても過ごしやすかったです。

毎年 夏は、東京ではなくて鎌倉の家で過ごしますが マリンスポーツが大好きな私達は日焼けも気にせず、連日海に出ています。 私は大学の時にウインドサーフィンに出会って、人生観が変わるほど 大きな影響を受けました。 スキューバ、ヨット、スキー、テニス、ゴルフと好きなスポーツはいろいろありますが ウインドサーフィンほど夢中になったスポーツはありません。 特に夕暮れ、富士山を眺めながら 海と風に包まれてセーリングしている時は 本当に幸せになれます。

今年は娘もだいぶ上達して、プレーニングを楽しめるようになりました。 朝起きて、まず風をチェックするなんて、娘もウインドフリークになるかもしれません。 学生時代から20年以上経った今も、昔の仲間達がスクールやショップで頑張っているのを見ると嬉しくなります。

ところで、8月25日(土)から Life 天国で君に逢えたら という映画が公開されます。 日本を代表するプロウインドサーファーで一昨年38歳の若さで亡くなられた飯島夏樹さんの物語です。 4人の幼子を残し、天国に旅立たなければならなかった彼の気持ちを思うと残念で悲しくなってしまいますが、夏の終わりに ぜひ観たい映画だと思います。
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まだ しばらく暑さが続くようですので、お体に充分気をつけてお過ごし下さい。
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ご無沙汰してしまいましたが、1ヶ月半ぶりにロンドンに戻りました。
今朝のロンドンは雪景色でした。 いくつになっても、朝起きた時に雪が積もっているとワクワクします。 お昼過ぎには、とけてしまいましたが。

今回は、ロンドン~スリランカ~日本と長距離の移動でしたので、飛行機の中でたくさん映画を観ました。 ということで、私の独断と偏見による映画の感想です。

楽しかった映画
The Queen (女王役のへレン・ミレンとブレア役の俳優が熱演)
不都合な事実 (地球温暖化への警告。 Mr.ゴアがブッシュの代わりに大統領になっていたら世界が
            変わっていたかもしれません。)
Little Miss Sunshine (辛口コメディーですが、なんだかほのぼのしてしまいます)
プラダを着た悪魔 (ストーリーはともかく、メリル・ストリープがさすがです)
The Departed (マフィアものは苦手ですが、これは最後までドキドキしながら観ました)
Always 三丁目の夕日 (ずっと観たかった映画、古き良き日本、ノスタルジーを感じます)
○フラガール (これも観たかった邦画、松雪泰子がきれい!)

楽しめなかった映画
バベル (世界の4ヶ所で起こる出来事の時間軸が交差、、、難解。ブラピもサエナイ)
マリー・アントワネット (映像がとても綺麗なだけに、モッタイナイ)
・ダビンチ・コード (原作のイメージをぶち壊していて、ツマラナイ)

バベルに出演している菊地凛子さんがアカデミー助演女優賞にノミネートされているそうで、日本人としてはとても嬉しいのですが、この女子高生役、実際に女子高生を持つ親としては不快でした。日本の女子高生が皆このようだとは思わないでしょうけれど、イメージって大切ですもの。

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今週から 学校がハーフターム(秋休み)に入ったので、娘のお友達を連れて ウォレスとグルミット(邦題「野菜畑で大ピンチ」)を観に行きました。とても楽しい映画で、映画館で久しぶりに爆笑しました。(日本では来年3月に公開されます)

このシリーズは、お人よしで発明の得意なウォレスと 愛犬で機転の利くグルミットが力を合わせて様々な難題(?)を解決していくクレイアニメーションで、イギリスでは16年前から作られています。同じアードマン・アニメーション製作で Chicken Run (2001) という映画もあります。

この作品は 完成まで5年の歳月を費やし、あるシーンは3秒撮るのに丸1日かかった等、気の遠くなるような作業を続けたそうです。顔の表情、建物や野菜など細部にまでこだわっていて、これを全部粘土で作ったなんて信じられません!気の長いイギリス人だから出来るんだな~、と妙に納得してしまいました(笑) アメリカのCGとは違った、手作りのよさが感じられますし、ストーリーもほのぼのとしています。

クレイアニメといえば、娘が小さい頃 ピングーが大好きで ビデオが擦り切れるほど見ていました。こちらは、スイスで製作されています (Pingu B.V. 本社はアムステルダムにあるそうです。) ピングーは せりふがないのですが、愛らしいペンギン家族の表情や仕草で 全て理解できてしまう優れた作品です。ピングーはいたずらっ子で、しょっちゅう叱られているのですが 最後はいつもHugして(抱きしめて)もらえるので、娘も共感できたのだと思います。
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最近 ロンドンには珍しく秋晴れが続いています。
先日 ロンドン在住の方のブログSAD(Seasonal Affective Disorder)という病があることを知りました。サイトを読んでいて、今年の1~2月に思い当たる症状が、、、軽い鬱状態(depression)だと思ったのですが、きっとこれだったのですね。主な原因は太陽の光を充分に浴びていないからだとか。

イギリスを始め、北ヨーロッパに住んでいる日本人の方は気をつけて下さいね。
これからの季節、UVケアを気にせず 晴れている日はなるべく太陽を浴びるように心がけたいと思います(笑)

a0015132_6292016.jpg週末、Pride and Prejudice(高慢と偏見)を見に行ってきました。これは18世紀イギリスの女流作家Jane Austin によって書かれた本を映画化したものです。 以前、BBCでドラマ化された時は大ヒットしたそうです。 他の作品では 「Sense and Sensibility 分別と多感」(映画では「いつか晴れた日に」)や 「エマ」が映画化されヒットしましたが、英国では「待ち焦がれて」や「マンスフィールド・パーク」なども作られています。
人の心模様、様々な感情をイギリスの5人姉妹の結婚問題などを通して女性らしい視点で細やかに描いています。時代や国が変わっても、これらは共通しているのだな、と思いました。

今回次女(リジー)役の Keira Knightley, Love Actually や Pirates of the Caribbean などに出演、 最近 Vogue などファッション雑誌にもよく出ていますが 目力のある人だと思います。去年の今頃は、映画 Alfie で Jude Lawの相手役(Private でも)のSienna Miller がブレイクしていましたが最近はどうなのでしょう。 イギリス人の女優さんというと、ある程度歳を重ねた人の方が思い浮かぶのですが、ハリウッドに染まることなく、個性を生かして息の長い活躍をして欲しいと思います。
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引越しをして2週間が経ち、まだ内装工事中の箇所がいろいろあるのですが 新しい家での生活にも慣れてきました。 同じロンドン市内で、地下鉄の駅が1つ変わっただけなのですが 街の雰囲気も違うし、緑が多いので お天気のよい日は小鳥のさえずりで目を覚ます事があります。この辺は家同士の庭が向かい合っているので、狭くても木が多く感じられます。

この4年間で4回目の引越し(海外間引越し2回)なので、しばらくダンボールを見るのもいやです!
日本でハウルの動く城を観た時に、こうやってどこへでも自分の家が移動してくれたらどんなにいいだろう、と思いました。。。 この映画がアメリカに続き 23日からイギリス(ロンドン)でも公開されました。

原作がイギリス人の Diana Wynne Jones ですし、宮崎駿さんの映画はその完成度の高さから欧米でも評価が高いので こちらでも多くの人が楽しんで観ると思います。(監督は先日のベネチア映画際でも栄誉金獅子賞を受賞しました) 彼の映画に出てくる女の子を見ていると、とても勇気づけられるので また娘と観に行きたいと思います。久石譲の音楽も、哀愁があって耳に残ります。

私は木村君の(声の)ファンなので、ハウルの吹き替えにはドキドキ。。。話し方もずい分練習したようで しっかり声優をしていました。 今年の夏、日本でよくかかっていた SMAPの 「BANG! BANG! バカンス」 も楽しくって好きでした。日本にいる娘の友人達には ジャニーズの20歳前後のグループ KAT-TUN (←全然知りませんでした)が人気がありますが、娘や彼女の帰国子女の友達は SMAPの方がいいと言います。Teenager の帰国子女達は渋好みなのでしょうか。
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ロンドンは新緑の美しい季節になり、9時過ぎまで明るいので 学校の帰りに公園をのんびりお散歩したり、屋外で食事をしたら気持ちがよさそうですが とにかく寒くて、、、 晴れていても、突然土砂降りになったりします。 昨日も急に雨が降ってきたので、クラスメートと映画を観に行く事にしました。

イギリスでハリウッド映画を見てもね、、、ということで、(なぜか)ドイツ映画 Downfall (2004 製作)を観に行きました。 これは戦争映画ですが、ヒットラーの最後の秘書の手記とインタビューを元に作られた映画で、ヒットラーという独裁者が敗戦を目前にして 狂気と絶望と混乱の中で いかに孤独で臆病な一人の人間にすぎなかったか、ということをドイツ人の目を通して描きたかったのだと思います。 なんともやるせない、哀しい映画でした。(R指定)

見終わった後は、重~い気分になりましたが、一緒に行ったのがフランス人、イタリア人、ロシア人だったので、それぞれの国で第二次大戦に関して どのような歴史的教育がなされているのか いろいろな話が聞けて、とても興味深かったです。 なかでも、ユダヤ人の4倍ものロシア人がこの戦争で亡くなっていると聞いて、驚きました。
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今年は終戦60周年で、先日のVE Day (5月8日 イギリスでは戦勝記念日)には、ヨーロッパ各国で様々な催しがありました。 最近の中国や韓国での反日デモに関連して、こちらの新聞の社説に、日本は ドイツのように国民に過去の間違いを記憶し続ける責任があると教育してきた戦後処理を怠っている、とか原爆投下により戦争被害者意識が強い、などと書かれていました。

確かに 日本は戦後アメリカの影に隠れているだけで、ドイツのように 自国が反省意識を堅持しているというアピールを国際社会に対して行ってきていないように感じます。 

必ずしも、それだけではないと思いますが、もう過ぎたことだから関係ないと思ってしまっては 危険なのかもしれません。やった人は忘れても、やられた(と思っている)人は いつまでも覚えているのは、世界共通ですから。。。
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前回の記事を書いた後で James Ivory 監督の映画を また観たいな、と思っていました。
彼の映画で有名なのは、

A Room with a View (1985)    E. M. Foster 原作
Maurice (1987)             E. M. Foster 原作      
Howards End (1992)         E. M. Foster 原作
The Remains of the Day(1993) Kazuo Ishiguro 原作

などです。 原作に忠実で丁寧な演出、美しい映像と共に 古きイギリスの情景を 堪能させてくれるアイボリー監督、カリフォルニア生まれのアメリカ人と知って驚きました。 
ちなみにThe Remains of the Day (日の名残り)の原作を書いた Kazuo Ishiguro は、英国育ちの日本人で この本で ブッカー賞(イギリスの芥川賞?)を受賞しました。 書評には、このイギリス的な文章を日本人が書いたことに驚きを隠せない、とありました。 やはり、育った環境というのは とても影響するのでしょう。

タイミングよく 昨日の、The Sunday Times (The Times 新聞の日曜版)に Howards End のDVDが Freeで付いていました。 新聞代 £1.4 (約270円)で、欲しかったDVDが手に入りラッキー! エマ・トンプソン、アンソニー・ホプキンスの渋い演技が素敵です。

最近、イギリスの女性雑誌にも バックや化粧品のおまけがついてきます。 
何となく、得した気分になるので 消費者心理って不思議なものですね。

Elle の Free Gift
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娘が買っている Elle (£3) の今月号のおまけは、バッグです。
しっかりした作りで、雨の日に便利そう。
内側がピンク色で なかなか可愛いです。
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先日 引越しのダンボールの整理をしていたら、編みかけのセーターが出てきました。 なんと 15年位前のものと判明。 子供が生まれてからは、子供のものしか編みませんでしたから、、、 

クリスマスは終わったばかりだし、彼は夏生まれなので バースデープレゼントにも変なので、今月の14日に渡そうかな、と思ったら もうあまり時間もなく、今週は深夜のPCタイムが 編み物タイムになってしまいました。

a0015132_1132053.jpg編み物をしながら、深夜TV(映画が多い)を見ていると Another Country (1984) を放映していました。この映画は、1930年代のパブリックスクール(Eton校に実在した青年がモデル)が舞台の 同性愛から起きる悲劇的な話で、 ルパート・エベレットとコリン・ファースが演じ、一躍 美青年ブームが巻き起こりました。 

3年後には Maurice (ケンブリッジ大学が舞台)がジェームズ・アイボリー監督によって作られ、ヒュー・グラント、ジェームズ・ウィルビーが主演しました。ちょっと陰のある、イギリス映画独特の映像がとても綺麗で 両方とも今でも好きな映画です。

20年前にこの映画を観に行って、ルパートの大ファンになった私。最近は、コリン・ファースやヒュー・グラントほど映画に出ていませんが、素敵に歳を重ねている感じです。

当時、イギリス人と知り合って結婚するとは夢にも思っていませんでしたが、なんとなく この映画の影響もあるような、、、不思議な想い出のある映画を 偶然、観る事が出来て 夜更かしをするのも たまにはいいな、と思いました。
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581句 寝化粧の
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a0015132_812890.jpgロンドンからパリへ行くのも、ユーロスターが開通してから ずい分手軽になりました。ロンドンのウォータルー駅から2時間半で、パリのNord(北)駅に到着です。

ウォータルーというと、Waterloo Bridge(1940年製作) という古い映画を思い出します。邦題は 哀愁。祖母が大好きだった映画だと言って、リバイバルの時に 一緒に銀座に見に行ったのも、すでに20年以上前だと思います。第一次大戦下、バレリーナ(ビビアン・リー)と青年将校(ロバート・テイラー)の悲恋物語で、初老になった彼が 想い出のWaterloo Bridge の上で昔を回顧する形で映画が始まります。

a0015132_815878.jpg白黒の映像が、ビビアン・リーの陰のある美しさを一層ひき立たせ、ダンスの時にかかる 別れの曲(蛍の光)が切なく、印象的でした。 そして、彼女が「私の事を忘れないで」と言って渡したマスコット(今だったら、携帯のストラップ?)を、いまだに鮮明に覚えています。

これをもとに、「君の名は」 という映画(岸恵子・佐田啓二 1953)が製作されたそうですので、 数寄屋橋は 東京のウォータルーブリッジということになるのでしょうか。
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-------------------Waterloo bridge by Claude Monet-----------------
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