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翌日は、ぬけるような青空の下 世界遺産にもなっているモンサンミッシェルに行きました。 パリから日帰りで13時間のツアーでした(片道4時間かかります)が、ガイドさんのお話が面白くて退屈しませんでした。 

モンサンミッシェルを見ると 子供の頃、ドキドキしながら読んだアルセーヌ・ルパンの奇岩城を思い出します。シャーロック・ホームズやポワロ&マーブル、明智小五郎、金田一耕助などの探偵ものが大好きでした。今でも事件のニュースを見ると、すぐに推理してしまうのはこの頃の影響でしょうか。

モンサンミッシェルは、大天使ミカエル(サン・ミッシェル)を奉った修道院で 11世紀初めに建設され、それから19世紀まで増築・修復工事が繰り返されました。英国との100年戦争の際には、攻撃を完璧に防御する要塞として使用されました。

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参道の入り口付近には、かわいいカフェがあります。上まで登るのにかなり階段があって大変だそうで、まずはランチをいただくことに。
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母と名物の大きなオムレツを食べました。甘くないスフレのようなフワフワの食感で 名産のシードルとよく合いました。 これを作るのに特製のフライパンがあるそうです。
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だいぶ上まで登って外を見ると、一面に広がる干潟。 引き潮の時には歩けるそうですが、かなりドロドロ状態で歩きにくそうです。
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これは、修道院の中の空中庭園です。 当時は一度ここに入ると、何年間も外出する事が出来ず、その閉塞感を癒す為に作られたそうです。 
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修道院の一番大きな礼拝堂です。中は思ったよりも質素ですが、この建築はロマネスク様式とゴシック・スタイルが混ざった珍しいものだそうです。
# by halfmoon81 | 2007-10-20 21:48 | 旅行(Europe)
フランスへ 1 (Giverny)_a0015132_034970.jpg9月から 4年に1度のラグビーのワールドカップがフランスで行われています。

先週末はイングランドVSフランスの準決勝が行われ、イングランドが辛勝して大騒ぎ!

今週末、いよいよ決勝戦がイングランドVS南アフリカで行われます。イングランドが勝てば、前回に続き2連覇となるので、夫のような熱烈ラグビーファンを中心に一部ですごく盛り上がっています。

先月パリに行った時には、エッフェル塔に巨大なラグビーボールがぶら下がっていました。
これって、夜になると光るのでしょうか。

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パリでは、日曜日はほとんどお店が閉まっているので、午前中はツアーで ジヴェルニーへモネの家&庭園を見に行きました。 パリから約1時間で モネが晩年まで約40年間過ごしたというジヴェルニーに到着です。 美しい自然の他は何もない静かな村ですが、歩いているだけで まるでパワースポットに来たように癒されました。 感性の鋭いモネは、この土地の素晴らしさにピンときたのでしょう。
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睡蓮の池の反対側には、モネの家と様々な花の咲き乱れるお庭があります。 現在はモネ財団が管理しているので、オープンしている4月~10月の間(月曜は休)は季節の花が絶える事がありません。薔薇の季節は綺麗でしょうね。

モネの家の中は撮影禁止でした。彼が浮世絵のコレクターだったのは有名ですが、歌麿、広重、北斎、写楽など、すごい数の浮世絵が壁に飾られています。 モネは日本画で用いられている遠近法を使って、睡蓮の絵を描いたといわれています。(専門的なことはよくわかりませんが。) フランスで、こんなに浮世絵を見られるなんて なんだか不思議な感じです。
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パリに戻ってランチをしてから オランジェリー美術館へ行きました。
ここ数年間工事中でしたが、昨年の夏にやっとオープンしました。(12:30~ 火曜休)

建物の中に入っていくと、真っ白な楕円形の部屋が2つあり、睡蓮の絵が壁一面(360度)に掛かっています。 真ん中にソファーの椅子があり、天井から自然光が入るようになっているので そこに座って見ると、ジヴェルニーの庭園にいるような雰囲気が感じられます。

日本人がモネの絵を好むのは、静寂で繊細な美しさが日本的な美と共通するからなのではないでしょうか。
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# by halfmoon81 | 2007-10-19 07:14 | 旅行(Europe)
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10月も半ばになり、ロンドンでは 紅葉した葉が舞い落ちるようになりました。 
今月末でサマータイムが終わり、暗く長い冬がやってきます。 今年からブリッジ(トランプのゲーム)を始めたので、これで冬を楽しく過ごすことができるとよいのですが。

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先日、"Atonement" (贖罪)というイギリス映画を見ました。 1930年代、ある上流家庭で起きた出来事、それを証言した少女の曲解が原因で、彼女の姉とボーイフレンドは別れなければならず、つかの間再会しますが 戦争で悲劇的な結末を迎えます。 80歳の作家となったその時の少女が、自分の一言で二人の人生を変えてしまった、その深い後悔と償いの思いで書いた本を原作に作られた映画です。 イギリスのノスタルジーを感じる映画で、カントリーサイドの映像がとても美しく(戦争場面はちょっと、、、) 姉役のキーラ・ナイトレイが相変わらず素敵でした。 監督が"Pride and Prejudice" のジョー・ライトと聞いて納得しました。

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そして、もうすぐ公開の"Sleuth" (探偵)。 私の大好きなジュード・ロウとマイケル・ケイン主演(ほとんど二人芝居)のサスペンスなので とても楽しみです。 この映画は、1972年にローレンス・オリビエとマイケル・ケイン主演で製作された映画のリメーク版で、以前のマイケルの役をジュードが演じます。 

マイケルの役をジュードが演じたリメーク映画では、"アルフィー" (2004) がありますが、これは残念ながら期待はずれでした。設定をロンドンからNYに変えたのも失敗の一因だったといわれたので、今回は場所もロンドンのままです。監督はケネス・ブラナー、彼は俳優としても一流ですし、才能に恵まれた人です。彼の映画では、"Dead Again" (1991) がとても印象に残っています。

リメイク版でも使われましたが、1966年製作のアルフィーの主題歌はバート・バカラックが作った曲で、これを聞くたびにジ~ンとしてしまいます。 宮沢りえと木村拓哉のドラマでもこの曲が使われていました。

この秋でロンドンに住んで3年になりますが、Atonement も Sleuth も初めて聞いた単語ですし、映画のストーリはわかっても、会話は70%ぐらいしか理解できません。いつの日か、90%ぐらいは分かるようになれたらいいなぁ。。。

10月17日から London Film Festival が始まり、東京でも20日から東京国際映画祭が始まるので、映画ファンにとっては嬉しいですね。
# by halfmoon81 | 2007-10-16 22:41 | 映画のこと
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(写真は リカヴィドスの丘から見たアクロポリスの丘です)
クルーズ最終日は、朝7時頃にアテネのピレウス港に戻り、市内観光に行きました。 
先ず、アクロポリスの丘に向かいました。 麓には野外劇場跡があり、夏の間はオペラやコンサートが行われるそうです。そこから、大理石の道や階段を登って 頂上にあるパルテノン神殿へ。 この大理石が、つるつる滑るので運動靴を履いているのに転んでいる人をよく見かけました。
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パルテノン神殿は、紀元前432年に15年の歳月をかけて完成した、アテネの守護神アテナを祭った神殿で 古代ギリシャを代表する建築です。 この神殿は、遠くから見ると直線と平面の組み合わせで作られているように見えますが、実際にはゆるやかな曲線と曲面で作られているのだそうです。 当時は、金と象牙で作られた11メートルのアテナ像が祀られていたそうです。

46本のドーリア式の列柱は、垂直に立てられた直線的柱のように見えますが、柱の中間にはふくらみがあり、上部は細くなっています。しかも、柱は、垂直に立っているのではなく、少し内側に傾いています。柱と柱の間の間隔も同じではないし、角の柱は他の柱より太くされています。これらは見た目の美しさだけで取り入れられたのではなく、建築力学と実用性(雨水対策)も考慮されているというのですから素晴らしいですね。
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北側には、エレクテイオン神殿があり、柱として屋根を支えている6体のコレー(乙女)像の美しさが目を引きました。
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次に国立考古学博物館に行きました。 パルテノン神殿の彫刻は、ほとんど大英博物館に運び去られてしましましたが(今も返還運動を行っているそうです) ギリシャ各地で出土した美しい彫刻が時代順に展示してあります。
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このブロンズ像は躍動感に溢れ、今にも走り出しそうです。 ここの中庭にはオリーブの木が植えられ、洒落たカフェになっているので 歩き疲れた体をゆっくり休める事ができました。

個人の邸宅を改装したべナーキ博物館は、近代ギリシャの歩みが展示品と共に分かるようになっていて、面白かったです。1832年に独立するまで約300年間はトルコ(オスマン帝国)に占領されたいたこと、独立後 ドイツと北欧から国王が送り込まれたこと、現在の共和制になったのは1974年など、いろいろ勉強になりました。 
最後のギリシャ国王は現在名前を変えてロンドン在住とのことです。ヨーロッパの王室は、いろいろなところで繋がっているのですね。
# by halfmoon81 | 2007-10-08 09:13 | 旅行(Europe)
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クルーズ最終日は、憧れのサントリーニ島に到着です。
ギリシャ観光のポスターに必ず載っている蒼い海を背景にした白い街並みは、このサントリーニ島の西の岬にあるイア(Oia) の町です。青いドーム屋根はギリシャ正教の教会です。

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ここは本当に どこを写しても絵になるようなお洒落なたたずまいです。海を見下ろす素敵なカフェやレストラン、センスのよいショップなどが軒を連ねていますが、値段が今まで訪れたところの倍以上します。きっと、高級リゾート地なのでしょう。

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サントリーニ島は火山島で、紀元前1450年ごろに起きた火山の大噴火によって、島の中央部がすっぽりと海中に沈没し、当時栄えていたキクラデス文明も歴史の舞台から忽然と姿を消してしまいました。 このことから、サントリーニ島こそ幻のアトランティス大陸ではないかと言われるようになりました。 アトランティスについては、紀元前4世紀の哲学者プラトンが「クリティアス」「ティマイオス」の著作で語っています。そして、この噴火による大地震でクレタ島のミノア文明も滅びていったのではないかと言われています。

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イアの町を後にして、船やフェリーの発着地、島の中心の町フィラ(Thira) に着きました(ここは、イアよりは庶民的です。) ここも海からは300mの崖の上にあるので 素晴らしい眺望です。 バーのテラスで タコとオリーブのマリネ&白ワインを飲みながら夕日を眺めていると「神々の黄昏」が聞こえてくるような、不思議な感覚にとらわれました。 (写真中央の島のように見える部分が 沈んだ火山の一部だそうです)
# by halfmoon81 | 2007-10-02 09:18 | 旅行(Europe)